2019年2月4日(月曜日)にネクストリボン2019がありました。
この日はWorld Cancer Dayだそうです。
初めて聞いた、この言葉・・・。
病気になるまで全然聞き覚えがない???
今年はニュースとかでも何度か耳にした(これも今まで全く知らない??)
とにかく、この日は午前中お仕事をして、
12時の鐘と共に職場を去りました~。
久しぶりの午後半休、昨年は抗がん剤治療の為、
最後3ヶ月は毎週お昼になると病院に行っていたのが
懐かしく思ったりしてた(笑)
今回、第一部と第二部があり、私はどちらにも参加した。
第一部は、
『がんとの共生社会をめざして』
ー企業の対策最前線とこれからの働き方ー
仕事をしている私としては是非とも聞いてみたかったんですが、
仕事休むのをどうしようかと少し迷ってましたが、
最初は第二部しか申し込んでなかったんだけど、
申し込み〆切少し前に思い切って申し込んだ!
行って本当によかった!
良い話しが聞けた。
自分の働き方が今のままでなく、move on したい気持ちがより高まり、
そうしたいと強く思った!
最初に、高橋都氏より、
「見えてきた企業がん就労対策、乗り越えるべき3つの壁」
と言う、基調講演がありました。
気づく⇒取り組む⇒続ける が3つの壁orハードルとのこと。
気づくにおける課題は、コミュニケーションでは?と言われた。
本人が伝える → 会社が動く
↑↑普段の信頼関係が大切↑↑
ここで考えさせられたのは、
「単に生きてるのでなく、どう生きてるか?」
「本人の価値観は?」
がん経験は社会の強みではないか?
また、社内のがん経験者の貢献・・・とかも言われた。
次に、御園生泰明氏より、
「ステージ4でも治療と仕事を3年間両立できている理由」
と言う、講演がありました。
御園生氏は電通で働いていて、
以前に私が勤めていた会社で電通さんとの取引があったので
直接、御園生氏は知りませんが、これまた電通さん、懐かしく思ったりした。
現在、肺がんステージ4において、仕事と治療の両立をされている人のお話には
力と勇気がありました。
また、会社側の理解とフォローが素晴らしいと感銘した。
御園生氏は最初病気になった時に、
肺がんになりました、根治不能、会社への説明はどうしたらいいのか?
と思って上司に相談したら、『オープンにしろ!』とのこと。
Fight Together のスティッカーを作りPCに貼り、目の前に座った人に
上司が伝えて行ったそうです。
病気を知って、応援が始まり、具合悪いのをかかえこまずにすんだそうです。
周囲のサポートで、
「普通に行動、体力確保、治療100%出来るようにサポートあり」
4つのことで両立出来てると言われました。
①上司が寄り添ってくれて周囲が応援してくれる空気
②通院しながら治療が出来る
③柔軟に出来る
④プライベートの安定によりメンタルが安定している
御園生氏は罹患して、時間は有限である!と思い。
人生を有意義にしたい!と思い、
社会に対して何かできることは?と思ったそうです。
がん=死 ではなく・・・!
社会に元気なサバイバーがいる!存在を伝えるボランティアを作りたいと思って
上司に相談したら、「よし わかった!」とのこと。
★話しを聞きながら、自分のことを思い出しました・・・。
私も病気がわかった時に上司に伝えました。
課長は白血病を5年程前にしていたので、「がん友」と理解があり、
センター長も家族にがん罹患者がいて抗がん剤の苦しみを目の当たりで
見ているので、理解を示してくれました。
ただ私の場合は担当内にひそひそ言う人とかがいて、
全ての人にオープンする気にはなれなかったのです。
そうでない人には自分から告知したりしたけど・・・。
でも、上司2人がわかっていてくれて、無理はしないように!と
言ってくれたし、良くなる為に何が良いか最優先して復帰するようにとも言われ、
復帰後に遅刻や早退とかも心配してたのですが、
何も心配要らないと言ってもらいました。
手術から1ヶ月半程、休んで申し訳ない気持ちもありましたが、
「頑張ろうとしてくれている人の応援とわずかばかりの調整・進言はできる」
と言われました。
安心して復帰することが出来ました。
そして、その前に安心して通院治療(ながらワーカー)をすることが出来ました。
派遣担当者が言うには、私の場合は、かなり上司の理解があったと言われました。
そうでない上司も実際にはいるそうですから、、、、
御園生氏の心に響いた言葉は、
「強い意志Positiveな態度」でした。
次に、藤田直志氏(JAL)、竹田敬冶氏(テルモ)、櫻井公恵氏(櫻井謙二商店)より、
「企業がん対策最前線」について、リレープレゼンがありました。
それぞれに企業において、がんになって働きやすい環境作りをしてることがわかった。
私の雇用は派遣社員なので、産業医との相談とかがないんです。
その分、自分で判断して自由に出来たので結果的にはよかったかも知れないけど、
同じ働く者として、社員には産業医との面談がある・・・・。
これが私にとっては、大きな違い・差だと思う点もある。
このことは次のパネルディスカッションでも少し触れられた・・・。
最後に、全ての話者とコーディネーター上野創氏(朝日新聞社記者)より、
「がんとの共生社会を目指して」
と言う、パネルディスカッションがありました。
色々な話題での情報が聞けて充実していました。
発信!それがKeyの1つかもと思う。
ここでこのような質問があった、
がんになった人への制度を作ったら、他の社員からの不満とかをどう接したら?
確かに人と言うのは不公平とかと思うことが多々あるかも?と思った。
ここで、言われたのは、
今、病気になくても、将来病気になった時にこういう制度があるとわかると
安心に繋がるのでは?と言われた。
JALでは、
「感謝の気持ちを持つ」→生かされていることに精一杯頑張ろうと思う
思いやりと病気の人に持つ→サービスがよくなる と事例があるとのこと。
また、治療の為に早退する人が、
すみません先に帰ります と引け目を感じる社員に対して、
”すみません”と言わず、”ありがとう”と言うようにと・・・
ひがんだり、悩んだり、非難するのでない・・・と。
本当にそういう社会であればどんなに良いかと個人的に思いました。
上野氏は、治療中に申し訳ない気持ちがあった中で、
今は勘弁して欲しい→元気になったら倍返ししたいと思っていたと言われた。
私もそうです!そうです!
「早く元気になって恩返しをしたい!」と思って治療頑張ってきた!
今もまだ充分でないから、本当に今でも思っていること!
結局は、がんは入口として他の問題にも取り組むことになると思った。
がん以外の病気や育児、介護、(本人&家族)
主催者の挨拶が、最後にありました。
がんは治る、長く付き合う病気
お互いさまと支え合う事、共に向かっていきましょう!と
また、頂いた新聞で坂本龍一氏の記事を読まれた。
『がんを公表したら、「実は僕も」「私も」と告白されることが多くなりました。
意外と隠している人が多い。健康だから強くて尊い?病気になるのは弱くて
価値が低くなる?そんな偏見や差別は無知としかいいようがない。
健康なのは、その人が偉いからじゃないのです。
不思議なもので、僕はがんを経験した方に、家族か親戚のような親近感を
持つようになっていました。身近な人ががんにかかったと聞くと、
「この本読んだら」と送ったりしてしまいます。もう人ごとではないから、
放っておけないのです。がんは難しい病気です。ともに向き合っていきましょう。』
第二部は、トークイベントでした!
『がんについて語ろう』
ーがんとともに生きる、寄り添うー
まずは、「ネクストリボン×BIG UP !」イメージソング最優秀賞作品発表
「FLY」岩越涼太氏のコメントと熱唱がありました。
現在お父さんが胃がんと戦っているとのこと。
岩越氏は最初は受け入れられなかったが、父親が何かを決断して笑うようになった。
苦しい中から光を見つけて前に進むようになった。
最後まで楽しく行こうと思ったと言われました。
熱唱中、途中音が数回とぎれたけど、最後まで歌ってくれました。
次に、岸田徹氏により、
「Think Big ! 今日1日を大切に」をお話されました。
とてもわかりやすく話しの内容に吸い込まれるように語り、
関西弁が出てきて、凄く親しみあり楽しく聞きやすかったです。
前向きな考え方が力強いと思いました。
5年生存率が五分五分と聞いて、
「こんなにがんがあっても半分生きれる!」と言う発想や、
入院中、「お見舞いノート」を作り、励みになった言葉があったそうです。
それが、Think Big~。
「もっと大きく考えたら、これは良い経験になってる・・・!」と。
今は辛いけど乗り越えて行こう!
苦しい時、未来をみよう!
悩みにも未来がある!
次は、リレー対談
聞き手:向井亜紀氏によって
3名の方とそれぞれお話を聞くことが出来た。
最初は、矢方美紀氏 「やるしかない!次のステップへ一歩一歩」
若いながらもとってもしっかりと病気を受け入れてるのを感じました。
病気をしたから全てが悪いものではないと思ったとも言われた。
隠すよりもドンドン言った方があってるかと思ったとのこと。
私自身もそっちの方があってる(笑)
次は、濱松誠氏 「がんがつないでくれた縁」
奥様が24歳の時に乳がんになり、
それから6年位して濱松氏は知り合ったそうです。
この人を失いたくないと思って結婚されたそうです。
印象的な言葉をいっぱい語られました。
皆、それぞれにコンプレックスを持ってる。
苦しく生きてても命ある限り一生懸命生きたい。
距離感を人と比べないこと。
お互いに気を使っているのは失敗でない→そしたら寄り添って生きたら良い。
今の夢は夫婦で5月~1年間世界一周旅行に行くこと。
お互いに仕事を辞めたとのこと。
この旅は居場所作りのきっかけであり、種探しだと言われました。
(病気で苦しんでいる人、DVを受けてる人、仕事、、、etc)
妻に命の大切さを教えてもらい、
母に優しさの大切さを教えてもらい、
ありがとう&ごめんなさいが言えること。
悩みながら寄り添いながら生きて行きたい。
妻の全摘した右胸をさすりながら「よく頑張った!」と言った・・・
↑↑今まで元気にトークしていたのに急に泣きながら語りました↑↑
最後に会社の垣根をとりたいと個人的に思ってると言われました。
ラストは、古村比呂氏 「再々発告白から1年、がんが教えてくれた〇〇のこと」
昨年12月のサバボーテでお会いして勝手に凄く親しみある人になってます(笑)
初めに良い報告をされました。
抗がん剤治療が終わり、経過観察になったとのこと。
昨年のトークよりも、今回のトークは口調も早く元気だったとの印象。
古村氏曰く、大変と思わなくなったと。。。
大変は自分で作っているものであるかも?
だから、向き合おうと決めたら、プラスになろうとする。とのこと。
心の持ち方、持ち上げ方、、、開き直り。なるようにしかならない!っと。
子供たちに病気のことを伝えるにあたって、
現実となってることと感情は別だったと言われました。
割り切って、事実のみを伝えたから、冷静になれたとのこと。
聞き手の向井氏が会うたびに強く若くなってると言われ、きっかけは??
の問いかけに対して、
今日この時間を共に過ごす、選び方→笑っていたいのが結論だったそうです。
抗がん剤は明日何が起こるかわからないので、今にこだわってるとも言われました。
抗がん剤はコントロールがきかない→とことん落ちていく。
泣きはらす→そしたら、お腹が減ったり、眠くなったり、、、、
あぁ~、「底なし沼に底があった」と言われました↑↑
病気の身体に対して褒めることも言われた。
これは私も抗がん剤打ち始めてから細胞達に話しかけてた。
今でもありがとうって体をさすりながら言ってる!
また気合いは若いうちにしか通じないとも言われた。
人や物に当たることもある。
不安の気持ちをどうしてるか?との問いかけに対して、
思いと向き合う、押し殺さないようにしてるって。
叫ぶ、思いを出すこと、紙にどんどん書いて、破るって。
(向井氏が聞いた話をシェアーしてくれたのは、
嫌な上司の名前を紙に書いて、シュレッダーした時にスゥーっとするって(笑))
人と出会って教わることが多いと。
こうあるべきとは思わない。
見方・心が変わったとも言われました。
そして、いつか芝居がしたいと思っているそうです。
社会から離れた焦りや不安は?の問いかけに対して、
思うとすごく疲れるので思うのやめた!って。
今しんどい思いをしてても必ず生かされる(活かされる)
行いはハーフ・ハーフでプラスとマイナスがあり、
愚痴を言ってそれが笑い飛ばせたらいいって。
同じ場所、同じ悩みを共有出来たら良いと最後に言われました。
最後に、木山裕策氏がネクストリボンの為に書き下ろした曲を熱唱されました。
その前に、
「がんが、自分の生き方と向き合うきっかけになった」ことについて語られました。
会社員として一番忙しく、一番頑張っていた時に、喉にしこりが見つかり甲状腺がんに。
歌を歌うのがとっても好きだったそうです。
手術をして声が出るが歌えなくなってたそうです。
子供たちは自分をどう思っているか?
子供たちと何をしたい?
子供たちに生きた証を伝えたい!と思い、自分に向きあい、歌手になったそうです。
小さな幸せはすぐ近くにあると言われました。
とても優しい口調での喋りで心が洗われる気持ちになりました。
長時間ではありましが、参加して本当によかったと思いました。
帰りの電車は結構人がいて、優先席を譲られることはなく、
優先席の前に立つことさえできなく、車両と車両の間に立ってました。
社会は、まだまだ冷たく理解がないことをひしひしと感じながら乗っていた(笑)
終わったのが予定より遅くなり、
いつも早く寝る私なので、今週いっぱい体力と仕事出来るかなぁ?と
ちょっとだけ心配してましたが、全然元気に定時まで仕事出来て本当によかった!
今年に入ってからは、早い電車に乗ると満員を避けれて、座れることがわかったので
今は、5時45分には家を出ている状態・・・。
早く起きるのが苦痛でないから今は元気で出来てることに感謝してます。
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